大学は、研究の場であるとともに後進育成の高等教育機関でもあります。大学の教員は等しく「教育者」としての責務を有し、体系的に教育を進める仕組みが必要であると言うことから、本講座は設けられました。講座は、大学内における教育を担当する医学教育学分野と、大学外の医療現場における教育を担う地域医療学分野から構成されています。
講座?教室からひとこと
近年の医学教育では、大学個々の理念に沿った医師を養成するために、アウトカムを設定し、その目標を達成できるようなカリキュラムを組むこと、すなわちアウトカム基盤型教育への移行が求められており、その中で、学生の能動学修を促進し、問題解決能力を修得できるようにすることが重要視されています。医学教育分野では、医学教育に求められる事項と教育手法の最新情報を収集?分析し、本学に適したカリキュラムを提案するとともに、教育手法を教員と共有することで、本学の教育改革を進めてまいります。また、アウトカムの修得には、カリキュラムの改革だけでなく、学生のモチベーションを高めることも重要になってきます。そのためには、社会から期待されていることを学生が認識でき、将来目指す医師像を想起できるように、早期から患者さんや臨床の場での医師とふれあう機会を設けることが重要となりますので、医学教育学講座のもう1つの分野である地域医療学分野と協力して、院外プログラムの充実も進めてまいります。
講座?教室の基本理念
教育活動を通じて、学生とともに教員も成長する。
主な研究内容および診療内容
1 学生修学情報の収集と解析
2 多職種連携教育の実践と評価
3 臨床実習の充実化に向けた評価方法の確立
4 教員養成プログラムの開発と実践
5 能動学修方法の開発と応用
医学教育学講座への問い合わせ:edumed(at)iwate-med.ac.jp (at)は@と読み替えください