心臓血管外科学講座
本講座は2006年7月講座再編成により旧第三外科から心臓血管外科となりました。循環器医療センターにおいて多くの手術症例を経験し、心臓血管外科手術の基本を習得し、最終的には心臓血管外科専門医の道を歩むシステムです。講座の基本は『for the patients』であり、患者様に優しくかつ高度な医療を実践することであります。そのために必要な研究に励むことも必要です。
講座?教室からひとこと
当講座は心臓血管外科を専門とする講座でありますが、一般外科学の知識?基本的手技の習得は必須であり、まず外科医としてのトレーニングをすることが第一歩となります。また心臓血管外科専門医取得のためには外科専門医の資格が必要です。卒後教育?研修を重視した教育方針のもとに関連各科との有機的な日常の診療連携を通して幅広く学習し臨床上の問題点を見つけ出し解決する研究心を培ってもらいたいと思います。
講座?教室の基本理念
心臓血管外科の基本理念は『for the patients』であり、外科医である前に人格形成を重要視しています。患者さんに対する責任感および高度な技術と専門職としてのプライドを持ったチームで有効な治療体系の確立と効率良い医療を築き上げ、患者さんの医療に対する満足度を向上させることを目標としています。そのために心臓血管外科では『RESPECT』を標語といたしました。
R : Responsibility : 患者さんに対する責任感
E : Effectiveness : 有効な治療体系の確立
S : Skill : 高度な技術を持った医療集団
P : Professionalism : 専門職としてのプライド
E : Efficiency : 効率の良い医療
C : Customer Satisfaction : 患者さんの満足度の向上
T : Team Work : チーム医療の実践
卒後研修を通じて患者さんだけでなく周囲からも『Respectされる医師』を育て上げることが使命と考えております。
主な研究内容および診療内容
- 虚血性心疾患の外科治療(低侵襲手術法の確立)
- 心臓弁膜症の外科治療(弁形成術および弁温存術式)
- 複雑心奇形の外科治療
- 大動脈瘤の外科治療
- 体外循環の生体に及ぼす影響
- 急性大動脈解離の生体反応
- 心臓大血管手術の高次脳機能に及ぼす影響
- 周術期不整脈予防に関する薬物治療