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分子細胞薬理学分野

薬理学は、薬物と生体の相互作用及びそれに関連するものを取り扱う学問です。狭義の定義としては、薬物を用いて生体の機能を研究する学問、および薬物の作用機序を研究する学問と考えられます。薬理学は、解剖学、生理学や生化学など他の分野の知識が必須であり、様々な学問分野と関連しています。近年は、種々の研究方法により個体、臓器、組織、細胞、分子のレベルで総合的に研究し、病態生理を解明するとともに、創薬などの薬物の疾病治療への応用に発展しています。

分野からのひとこと

奈良場 博昭 教授

当分野は、薬理学および病態生理学的視点から炎症性疾患の解明を目指す奈良場博昭教授を筆頭に、脳神経科学を基盤とした分子画像解析から脳神経疾患の病態解明を目指す藤原俊朗講師、糖鎖生物学的視点から糖尿病などの慢性炎症疾患の病態解明を目指す高橋巌特任講師3名のスタッフによって運営されています。この3名は、出身学部がそれぞれ薬?工?農であり、職歴も様々であるということから、互いの異なる視点から意見交換ができるという利点があります。この利点を生かし、共通の研究目標達成と、学生の教育とサポートに取り組んでいきます。

分野の基本理念

教育:人体の構造と機能について領域および薬理学全般の教育について責任をもって講義?実習を担当しています。また、特定疾患の病態と薬物治療、臨床データ分析、医薬安全に関する講義も担当しています。

研究:炎症性疾患、脳神経疾患および糖尿病について、薬理学、分子画像解析、分子生物学等を応用した様々な手法に基づき病態の解明および治療方法の開発を目指しています。

主な研究内容

  1. 慢性関節リウマチにおける細胞外分泌小胞とそれに含まれる非翻訳性RNAの解析
  2. プロスタグランジン合成酵素群の炎症性疾患における役割の解明
  3. 超高磁場動物用11.7 Tesla MRIを用いた病態モデルにおける細胞動態解析法の確立
  4. 超高磁場ヒト用7 Tesla MRIを用いた脳脊髄液動態解析による脳神経疾患の病態解明
  5. 膵臓ランゲルハンス島やβ細胞におけるヘパラン硫酸プロテオグリカンの役割解明
  6. シンデカン4遺伝子発現制御による膵β細胞機能の維持?強化を目指した創薬開発

 

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