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情報薬科学分野

薬物療法には、有効性や安全性に関する情報が不可欠です。医薬品情報は、創薬段階に加えて市販後にも更新されていきます。情報薬科学分野では、最新の情報を収集し使いこなすための教育を担当しています。また、創薬の抱える問題点を解決するための研究と医療情報の中から潜在的な問題点を抽出する研究を行っています。

分野からのひとこと

西谷 直之 教授

医薬品として化学物質や生物由来成分をヒトの体に投与することは、一定のリスクを伴います。このリスクを最小にし、薬物治療の効果を最大に近づけるためには、用法?用量、体内動態、薬物相互作用、副作用を含む潜在的危険性などの情報が不可欠です。医薬品情報は、10年以上にも及ぶ創薬過程(非臨床試験、臨床試験)を経て収集され、市販後にも日々更新されていきます。

情報薬科学分野では、医薬品情報を使いこなすための教育を担当しています。また、近年進歩の著しい抗がん剤や抗感染症薬の教育も担当しています。私共の研究は、創薬の抱える問題点(創薬標的の枯渇、薬剤耐性、副作用など)を解決することを目的とし、化学、分子生物学、細胞生物学、発生生物学を基盤とした複合的方法論を駆使して行われています。また、疫学や情報科学の技術を用いて、医療情報の中から問題点を抽出する研究も行っています。

分野の基本理念

?常識を疑い、異を唱えることを恐れない。

?目的を明確にし、シンプルな解を求める。

?学問の垣根を取り払い、多角的かつ複合的に物事を見つめる。

主な研究内容

  1. 抗悪性腫瘍薬の新規標的分子の同定
  2. 悪性腫瘍の薬剤耐性を克服する方法の開発
  3. 医薬品による副作用を軽減する方法の開発
  4. 医薬品の副作用を予測するための動物モデルの構築
  5. 医薬品の副作用を予測するための数理モデルの構築
  6. レセプト情報の解析

 

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