災害時地域医療教育支援センター? マルチメディア教育研究棟 落成セレモニーを挙行しました
本学は、一昨年の大災害を教訓とし、今後も継続する被災地の医療支援活動の拠点として、また、将来起こり得る様々な災害に対応できる人材の育成に資するため「災害時地域医療支援教育センター」の整備を矢巾キャンパスへ進めてまいりました。併せて、現在進めております総合移転整備事業を視野にマルチメディア教育環境の整備を目指し、複合施設として建設を進めてまいりましたが、このほど3月29日(金)に竣工の運びとなりました。
4月8日(月)午前11時00からは、矢巾キャンパス建設地内において落成セレモニーを挙行し、国、岩手県、矢巾町、施工業者、本学関係者など約100名にご出席いただきました。セレモニーでは、山野智寛 文部科学省大臣官房審議官と達増拓也 岩手県知事から祝辞を頂戴し、小川彰 理事長が施主挨拶を述べました。
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本施設は東日本大震災大津波を教訓とし、大災害時の司令塔となる建物として整備しております。免震構造とした上、この建物独自の非常用発電機を設置、燃料の補給なしに熱源で最大7日、発電機で最大3日稼働させることが可能となる15,000Lのオイルタンクを持っています。また、給水が遮断された場合でも一日300人が飲用水7日、雑用水1.5日、下水用3日分を使用できる単独の受水槽、緊急排水槽も配備いたしました。
その他、カルテの流出、医療情報の喪失が医療復興の妨げとなった事を教訓に、将来的に全県の医療情報を一括管理する機能を有し、これをバックアップする大規模な無停電電源装置を設置し、瞬時停電や将来的な拡充にも充分対応可能となる設備を整備しております。たとえライフラインが遮断されても、本施設は独自に稼働することができ、正に広域大災害時の中核拠点となる施設となっております。