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新たな作用機序による抗菌薬開発を目指したペプチド型細菌DPP7阻害剤の創出

岩手医科大学薬学部薬科学講座構造生物薬学分野の阪本泰光教授、同薬学部生物薬学講座機能生化学分野の關谷瑞樹准教授、神戸大学大学院保健学研究科の日高興士研究員、神戸学院大学の津田裕子名誉教授、長岡技術科学大学技学研究院技術科学イノベーション系の小笠原渉教授らの研究グループは、JAXAとの共同研究により2014年に発表したS46 DPP(ジペプチジルペプチダーゼ)の構造としては世界初の成果である多剤耐性菌類縁菌のDAP BIIの立体構造の解明に続き、2021年には多剤耐性菌由来DPP7のS2サブサイトの認識機構解明など、SBDDに必要な標的分子の立体構造と化合物の相互作用に関する研究を進めてきました。並行して、SBDDによる化合物設計を進め、今回の特許権取得に至りました。特許化合物は、多剤耐性菌の増殖を選択的に抑制し、多剤耐性菌だけでなく歯周病菌にも強く作用することが示されました。

 

<問い合わせ先>
岩手医科大学薬学部 薬科学講座構造生物薬学分野
教授 阪本 泰光(さかもと やすみつ)
電話:019-651-5110(内線5284)
E-mail:sakamoto@stbio.org