本学歯学部で実施した研究に参加された対象者の方へ
研究にご協力いただいた方へ
研究協力についてのお詫び
去る令和4年に、こだま歯科クリニックにおいてご協力いただいた「ヒト口腔由来 Mycoplasma salivarium 分離株におけるCRISPR/Cas system の塩基配列解析に関する観察研究」に関しては、この研究の対象となる患者さんの舌表面から綿棒で口腔細菌を採取する旨の内容であり、厚生労働省が定める「人を対象とする生命科学?医学系研究」にあたるため、本来であれば、当該倫理指針に従い、各研究機関の倫理審査委員会で審査のうえ承認を得た後、研究機関の長の実施許可を得て実施しなければなりませんでした。
しかし、研究者①の「人を対象とする生命科学?医学系研究」への理解不足により、必要な手続きを経ず、審査?承認および実施許可を得る前に研究を開始したことにより、倫理指針の重大な不適合事案として、研究実施不可となりました。
承認および実施許可を得る前に研究参加いただいたこと、承認前の不十分な説明同意文書を用いたこと、および不十分な説明対応をしたことなど、倫理指針に反しておりました。
研究にご協力いただいた皆様には、貴重な試料をご提供いただいたにも関わらず、研究実施が不可となり、大変申し訳ございません。また、試料の採取から本日のご報告まで長期の時間を要しましたことを心よりお詫び申し上げます。
研究に際しては、研究倫理を十分に理解したうえで、実施することは当然のことであり、このような事案を招いたことは弁明の余地もございません。今後は決してこのような事態を招くことがないよう深く反省し、細心の注意を払い研究に取り組むことを固くお誓い申し上げます。
なお、この度の事案については、文部科学省及び厚生労働省へ既に報告をしておりますが、本学における研究倫理の徹底や再発防止策等がまとまりましたら、改めて最終報告をするほか、この本学ホームページにて内容を公表いたします。
本件について詳細な説明をご希望される場合は対応させていただきますので、ご遠慮なくお申し付けください。
この度は、大変申し訳ございませんでした。
岩手医科大学微生物学講座分子微生物学分野
研究代表者 石河 太知
研究者 ① 水城 春美